No.241 翔 (Mダックス ♂ 4歳位)

[特徴]

Mダックス オス 4歳位 体重4.0kg 検便、駆虫、混合ワクチン、血液検査(フィラリア陽性)
虚勢手術、マイクロチップ

保護時は、目を背けたくなってしまうほど悲惨でした。
片目の眼球は腐敗し、だらだらと粘液と膿が流れて、全身はもちろんボロボロ毛玉、悪臭
その上後ろ足が立たず、引きずって歩いていました。
どうしたら、こんなに酷い状態になるのか、なのに手を差し伸べたら、胸に飛び込んできて体重を預けて、
べったり甘えて懐いてきました。人に飼われていたのは歴然です。
あまりの仕打ちに言葉を失ってしまいました。
もう、大丈夫!元気なろうね!連れて帰りました。
とても賢く、人のいう事はすぐに覚え、放棄されているダックスでここまで賢いダックスは初めてです。
片目の眼球は獣医師の手で中をきれいに切除。経過も好調でもう膿が流れ出ることはありません。
もう片方も萎縮していましたが、検査の結果うっすら明かりは見えているということでしたので
かろうじて摘出はせずに済みました。
ただ、見えていなくても勘がとてもよく、ぶつかることもありません。
水の場所や、部屋のまどりはすぐに分かるようで、自由自在に動き回ります。
他犬とは全く問題ありません。弱い子や仔犬にはなめてあげたりそばについて一緒に寝たりします。
ただし、相手が少々性格に問題があり攻撃性の強い犬がいると
仲間たちと飼い主を守るかの様に、捨て身で果敢に立ち向かっていきます。
そして、止めなさい!と声をかけると、すぐに止めます。
こんなに賢くて、誠実で、勇敢な犬を、こんな体にして放棄した飼い主には怒りを覚えてしまいます。
現在は車椅子も手に入れ、翔はますます自信をつけたようで元気です。

譲渡の際には車椅子もセットでの譲渡となります。
車椅子の使い方は、専門のものがレクチャーいたします。

ハンデのある翔ですが、明るさと強さを兼ね備えた、見ていると人間が情けなく感じ、
そして何より勇気と力を貰える子です。

翔の全てを受け入れて下さるご家族様、お待ちしております。

経緯:保健所から保護しました。